ベームのThe Flute and Flute Playing

 9:通常における楽器の扱いについて


ここでベームは「フルートのメカが損傷したり木の管体が割れたりなどの大きな故障は、大抵楽器の扱いにおいての不注意や楽器をきれいに保っておくことに対する怠惰に原因がある」と言っています。
たとえば木管フルートのジョイントコルクをいつも蝋で磨いておけば余分な水分を含むことなく密封を保てて、尚且つ楽器を組み立てる際に余分な力を加えなる必要がなくなる、銀管のフルートにも同様に蝋を塗るべしとしています。
そのほかには楽器を組み立てる際には本管の真ん中を持ってはいけないとか、吹奏後は完全に水分を取り除くべく丁寧にスワブをかけることなど、またそのスワブを繰り返すことによって管の中が磨かれる効果があるので音のプロジェクションを助けることになる、と言っています。 頭部管をのぞいては木管内にオイルを塗るのはパッドに悪いので賛成できない、つまりちゃんと掃除をしていればオイルを塗る必要は無いということもあわせて書かれています。
フルートの組み立て方についても少し記述がありますが、歌口、管上部のキーの中央と足部管の支柱とが直線になるようにとかかれていますが、運指表の図を見れば歌口は少し内を向いているようです。



フルートを支持するためのクラッチの必要性についても少し書かれていますが、これについては編者のミラーが珍しくロックストロに同調して「不要ではないか」と訳注で言っています。

ベームによるクラッチ(T字形の部分)/ その上、S表示の小さなキーがシュライフキー

enokida:
手が大きすぎる人にはクラッチも有効な場合があるのかもしれませんが、普通は邪魔になるでしょうね。ベームには悪いですが、音には関係ないですから。

pankomedia:
銀管のジョイントにも蝋を塗るということですが。

enokida:
それも時と場合でしょう。私はめったに塗りません。まあ、ここに書いてあることはそれぞれの奏者が独自に参考にすれよい部分だと思います。

pankomedia:
それでは次に参りましょう。



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