ベームのThe Flute and Flute Playing

7:キー機構の説明


この章では1947年に完成した円筒管ベームフルートのメカニズムについての説明がなされています。鋼鉄製の軸が通されたパイプに各キーがロウ付けされていることや連動キーをピンで軸に固定する機構など、現在のフルートとまったく同じです。


ベームによるフルートが現在のものと違うのは当時すでにあったブリチアルディキーを採用していない点で、ベームはその理由についてレバーではなくキーを直接抑えることと指使いが左から右に移るにしたがって音が半音ずつ下がっていくことによって自分のシステムのほうがより理論にかなっている、ということをいっています。しかし、音響的にはどちらのシステムでもまったく同じであることからそれ以上に深い議論にはならなかったようです。

上の図がベームによるシステム。Bbの時にはBのキーと右横にあるレバーを同時に押さえます。
下の図がブリチアルディのシステム。右手人差し指のレバーがAisではなくBの仕様になっています。

あとは当時は新型であったフルートのどのキーが連動して動くかなど、今日フルートを演奏する人であれば誰もが知っているような内容ですのでここでは割愛させていただきます。



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