ベームのThe Flute and Flute Playing

11:アンブシュア
 

ここでは前章で述べられたアンブシュアについての短い考察が述べられています。
フルートの管体に閉じ込められた空気柱はピンと張られたバイオリンの弦に比べることができる、ということが最初に書いてあります。弦を正しく鳴らすのに正しいボウイングが必要なように、ピュアなフルートの音を目指すにあたって息をどのように歌口のエッジに当てるかが問題になってくる。
たとえばトーンホールを全て閉じた状態で水平より下向きに息を当てると一番低い基音かそれから派生するハーモニクス上の音のいずれかが出ます。すなわちC3,C4,G4,C5,E5,G5,Bb5,C6のいずれかです。これら全ての音において必要とされる息の方向は違うのであって、正しい方向を見つけ出した後には良い質の音が得られるばかりではなく、そこからさらに息の圧力をあげることによってピッチを犠牲にすることのなく力強く伸びのある音に発展する。しかし、吹きすぎた場合には音は上のハーモニクスに移ってしまうし、アンブシュアが崩れて息の雑音が生じて音は純粋さを失うことになる。

pankomedia:
...と言うことが書いてあります。

enokida:
輝かしい音を得るためには息の強さが必要で、その音を良いピッチで維持するためには同時にアンブシュアのコントロールが不可欠である。強い息といっても音が壊れるまで吹きすぎてはいけませんよ、と。
ごもっともなことですね。

pankomedia:
いつもenokidaさんのおっしゃっていることですね。しかし、簡単なことではないと思います。

enokida:
より良い音を目指すための指針ということですからね。言われてすぐに出来たら誰も苦労はしませんよ。



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